2012年12月27日木曜日

2012 年

今年もあと数日になりましたので,毎年恒例,一年の想ひ出を振り返ってみようかと思います.以前は,この日記が,それなりに日々の記録として機能していたのですが,最近は,何かを買った記録以外にほとんど更新していないので,非常に優秀なタイムログであるついったーを振り返りながら参ります.

……今年は,なんか,一年の印象が薄いんだけど.

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1 月:なんか,博物館の展示用に「雨ニモマケズ」を書いてた.
2 月:なんか,「あの夏で待ってる」の演出に異常にハマってた.あと,博物館業務がそれなりに忙しかったっぽい.卒修論生支援とかしてた.
3 月:某北大組の送別でちょっと感傷的になっていた気がする.あと,研究室で久慈にフィールド調査兼慰安旅行に.久慈層群の砂岩の柔らかさと堆積構造の流麗さに感動した.あと,金田一温泉もよかった.ストパンの映画を見るためだけに東京に行ったりしていた.
4 月:新学期.特段,記憶に残るイベントはなかったように思う.あと,書類に忙殺されていた記憶があります.
5 月:引き続き,書類に忙殺されていたような…….あと,日食とかあったっけ?
6 月:某学会で初めて名古屋入り.月の前半は学会準備していた気がする(多分).
7 月:月の前半は北海道に調査に行っていた.なぜか,頻繁に札幌仙台間を行き来していたような…….あと,隣人の追い出しなど.研究室内の某北大組が自分だけになるなど.あ,そういえば,この月から身分が変わったのだった.
8 月:フィールドによく行っていた.後輩(B3)の指導.
9 月:某学会で大阪にいったり,内輪の国際シンポジウムで発表したり.あと,この月も何回か札幌行っていた気がする.月末ごろに今年でポスドク辞める決心がついた.
10 月:某書類を書いていた.そして,年度始めに書いていた某書類がパスしなかった.
11 月:店じまい準備.自分のサンプル整理など.
12 月:店じまい.自宅に散乱した文献類をまとめたりなんだり.

……こうやってみると,基本的に今年は撤退戦をやっていたことがよくわかります.まぁ,順調に今年度いっぱいで撤退しきれそうなのでよかったかと.

それでは,少し早いですが,皆様,良いお年を……

2012年12月19日水曜日

王国

「Everlasting Gift」田村ゆかり

王国民への道の一歩として買った……というのは半分くらい冗談で,某アニメの OP で聞いた「おしえて A to Z」が好きだったのと,田村ゆかりの曲に興味があったので有名どころの曲の揃ったベスト盤がちょうど良かったこととで,思わず勢いで購入してしまった.

"fancy baby doll" と入国審査曲である "You & me" あたりが好きです.「プラチナ Lover's day」も結構好きです.

ざんむにおもふ

気が付けば 12 月も半ばになってしまいました.今年もあと 2 週間です.年度で考えても,実質的に仙台からの撤退に時間を費やさざるを得ない 3 月を除けば,あと三ヶ月弱で研究関連の残務処理を終えなければいけないということで,そろそろ秋山殿のくせっ毛の可愛さにうつつを抜かしている場合ではないのではないかと,少々,焦りを覚えている今日この頃です.

この 3 月をもって「学校」という場から(ようやく)離れられるわけですが,冷静に考えるとちょうど 10 年もの期間に渡ってぬるぬると浸かっていたぬるま湯から上がるということは,それなりのことだなぁ,と全く見えない,来年以降の寒々とした予定に恐怖を覚えるのであります.この支配からの卒業なのです(まぁ,卒業はとっくにしてるんだけど).

そんなわけで,将来に対するぼんやりとした不安を抱えてはいるものの,残念ながら半透明のくるくると回る歯車が視界を遮り始める程に繊細な神経を持ち合わせているわけでもなく,萬有の真相に「不可解」と結論づけて八木山橋から竜ノ口渓谷に「だいゔとぅぷらいおしーん!」するわけでもなく,ただ,ゆるゆると今年来年貫く棒のごとく在るだけだから,質が悪いというものです(この一文はそういう冗句であって,別に生に悲観する程,定まらない来年以降の未来に絶望していたりするわけではなく,ちょっと学術研究というか,純粋なサイエンスの世界から身を引くうえで,なんとなくせんちめんたるでめらんこりぃでふぃーりんぐぐるぅみぃな気分に見舞われているということなのです.なんとなく,煙水晶,なのです).

そんな中,選挙であったり,年末進行であったり,毎年恒例の後輩諸氏の卒論のフォローであったり,忘年会であったり,余計な不安に向き合う間もなく嫌が応にも時は流れていきます(そろそろパロディを挟むのに限界が来た模様).まぁ,所詮は,師走の喧噪に散る程度の矮小な悩みなのです.

これまでの 30 年に満たない短い人生において来年の自分の姿が想像できない状態に置かれているのは,ほぼ初めての経験なので微妙に緊張しているのかも知れません.とりあえず,"永遠の中二病" や "反社会的な言動" をやめなければならないかと思う次第です.

まぁ,どうあれ,ゆるゆると這いずりながら生きて往くのですがね.とりあえず,来夏の「風立ちぬ」を楽しみに…….

あ,でも,あと数日で世界は終わるんだっけ?

2012年12月2日日曜日

高橋葉介個展

もう,先週のことになりますが,高橋葉介先生の個展に足を運んできました(そして,ついでに東大古生物展にも行ってきました).

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とにかく,高橋葉介先生の生絵には,ひたすら感動しました.そして,賞味のところ,どんなに印刷が良くても,墨の微妙な濃淡というのは印刷じゃ表現しきれないものなのだなぁ,と得心した次第です.

個展にでていたのは,ほとんどが書き下ろしの一品物で,僕が観覧した段階で,ほとんどの作品が売約済みであり(高い物で \100000- 程度でした),僕が個展会場にいる間に 2 枚も売れてました…….自分にも,絵を購入し,かつ,その絵を飾った部屋の空調なりを整える資金力があったら購入していたかもしれませんが,ただの博物館勤めのビンボー研究員のできることではありませんでした.

展示されていた絵の中で,いちばん面白かったのが,「素敵なお兄様」の同一モチーフによる彩色の各段階の絵です.濃墨,濃墨+淡墨,濃墨+淡墨+松煙墨(か青墨),濃墨+淡墨+松煙墨(か青墨)+朱……という風に,色が重なっていく各段階が別個の作品になっていて,最終的な絵(多分,二色刷り用の作品)ができるまでの課程を詳細に観察することができました.

展示作品(一品もの)以外に,マンガの原稿も展示されていました(ストーリィ・テラーの「赤ずきん」と夢幻紳士新怪奇篇の一話←なんだったか忘れた……orz).以前から,筆の性質と墨の濃淡を生かしたコマと,トーンを使っていたり,細部を明らかにペンで描いているコマとが共存している原稿がどうなっているのか,ということが気になっていたのですが,今回,原稿を見ることで,その疑問が氷解しました.筆のコマは,原稿用紙に和紙を貼って描いていたのですね…….そして,原稿は,ホワイトがほとんどない,非常に美しい物でした.

ファンの一人として嬉しかったのは,ネーム(完成稿直前くらい?)のコピーが置かれていたことです.そんなに多くの作家のネームを見たことがあるわけではないのですが,絵の微細さに対して,予想以上にネーム時の絵がラフだったことに驚きました.

そんなわけで,高橋先生の絵画の世界を十分に堪能し,サイン会でサインをして頂いて東京から帰ってきたのでした(ミルクちゃんと素敵なお兄様を描いて頂きました).

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……東大古生物の展示に関しても,なにか書こうかと思ったんですが,そこまでポジティブな感想でもないのでよします.

あちが

「咲 -Saki- 阿知賀編」 4 巻

準決勝先鋒戦決着からハーベストタイム直前まで.準決勝次鋒戦がすごく熱い!とにかく,宥姉がかっけー.そして,準決勝中堅戦は,セーラちゃんがひたすらかっけー.