2014年8月26日火曜日

旧劇

エヴァの旧劇がテレビ放映されたこととか,その規制(TV なんだから当然のことで,わざわざ騒ぐようなことではない)が話題になっているようですが,新劇場版への大きな期待も抱きながら,やはり,旧劇こそが "エヴァンゲリオン" の正当なラストだと思っているわたくしです.こんばんわ.

旧劇も長らく見ていないのですが,未だに,あの頃の作画,物語,物語の終焉,(鶴巻さん曰く)庵野監督のうつ状態が反映されたシンジの姿など,すべてが好きです.最後にアスカを選んだ人間くささとか,エログロの融和したところとかも好きだし,やっぱり,新劇場版とかいらないよな!(暴言)

エヴァとかあの現象に思い入れが強いのは,どうしたって,あの頃に,あの世代として,あれを受け取ってしまったという事実が,間違いなく大きいので,他の世代の人にはなんでエヴァなのかなんてわからなくても,それはそれでいいのだと思います.僕らだって,おっさんの思い入れは(同時代性をふくめた本当の意味では)わからないし,年下の世代の思い入れはわからないわけで(例えば,ハルヒとか),これでいいのだ!(CV: 伊集院光)


2014年8月25日月曜日

代ゼミ縮小に思ふ

先日,なぜか,大学に入りたての青年とダラダラと喋る機会があり,そんな中で,受験の話になったのですが,その青年のいう今の受験の様相が,自分が受験生だった頃と様変わりしていることに驚きました.何より驚いたのは,彼の中での代表的な予備校が「駿台,河合,東進」という組み合わせになっており,代ゼミに関しては模試としてすら話題に挙がらなかったことです.そんな話をした直後に,例の代ゼミの校舎数縮小のニュースが流れたので,なんとなく,そういうものなんだな,と納得しました.

僕は,浪人経験がないので本科生として予備校に通ったことはないのですが,受験勉強の補助として,(学校指定の割引とか色々効いて安かったので)代ゼミのいくつかのコースを取っていました(英語 [富田],数学 [津田沼校の名物講師雨宮さん],化学 [亀田] あたりを).夏期講習とかでは,その他にもいくつか単発的に授業を取っていたと思います.

そんなわけで,このたびのニュースには色々と胸に去来するものがあります.

全国模試やセンター判定なども中止するということで,本格的に受験産業から撤退するんだなぁ,と思うとともに,世の中の情勢を鑑みると,なんとも経営が金儲け主義という噂の絶えなかった代ゼミらしいなと思います.なんか,業種を不動産業とかに転換するなんて言う憶測も出ていたりしますが,それらの記事で触れられている今の受験産業を取り巻く状況を見ていると,僕の世代(=少子化の下降傾向がはじまる前の出生数のピーク)とは,若者の世界ががらりと変わってしまっているのだなと感じます(なかでも衝撃的だったのが大学入学者のうちの浪人生の割合が 1/7 だという報道でした.僕らの頃だと上位校だと半分は浪人生だったような……).そりゃあ,大学に入りたての青年と色々な意味で会話が噛み合ないわけだ,とおっさんになったことを嘆くのでした.

2014年8月18日月曜日

県の石

某地質学会の企画で,都道府県の石というものを募集しています.各都道府県を代表するような岩石,鉱物,化石を某地質学会が認定して,地学をアピールしようと言う狙いなのですが,ちょっと面白いので色々と妄想してみた.

※一般募集中なのです.Yahoo! ニュースにも取り上げられています.いろんな方面からの要請により宣伝(ステマ).

地質に関して,僕がある程度の知見を有するのは北海道だけなので,北海道を例にしますが,まぁ,一般的な見解(というかたぶんこれで決まるだろうというもの)としては,「岩石→かんらん岩」「鉱物→日高翡翠(透輝石)」「化石→アンモナイト(種まで指定なら Nipponites mirabilis)」あたりでしょうか.次点としては,岩石に黒曜石が入って鉱物にかんらん石が入るという組み合わせ辺りが有力なのではないかと思います.多分,アンモナイトは揺るがないでしょう(某地質学会の公式募集ですでにそれが決まっているような書きぶりですし).

正直,岩石と鉱物に関しては(あんまり興味ないし)どうでもいいのですが,化石がアンモナイトに決まってしまうのは,なんか納得がいかないと感じる人も多いのではないかと思います(他の地域の白亜系が形無しだし,北海道を代表するかというと疑問符がつく).そんなわけで,いくつか代案を考えてみました.

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「デスモスチルス(もしくは束柱類)」

「瑞浪で世界初記載の個体(Holotype)が出たとか知るか!殴り込みじゃ!瑞浪 Mio がなんぼのもんやねん!」ということで,世界に 2 体だけの全身標本の産地(1 個体は現サハリンだけど)であることをアピールして岐阜県と殴り合いをするというアイディア.デスモスチルスで負けたらシレっと Ashoroa laticosta を提出して,束柱類の元祖をアピールしちゃえ!

「タカハシホタテ(Fortipecten takahashii)」

これは,わりと真面目に.東北でも産出するけれど,北海道〜サハリンの固有化石といって誰も文句は言わないであろう化石.アンモナイト(笑)を挙げるくらいなら,是非ともタカハシホタテを推していきたいところ.

「ホベツアラキリュウ(ホッピー)」

酒ではない.意味もなくフタバスズキリュウを擁する福島県に喧嘩をふっかけるというアイディア.いや,ただ,無意味な争いを生みたいだけです.

「イノセラムス類(とその化石層序)」

これもわりと真面目.日本の白亜系の化石層序の成立という学術的なバックボーンを支えたイノセラムス類には,そろそろスポットライトを当てても罰が当たらないと思う.ほとんど見つからないアンモナイト(笑)なんて,層序学的にはクソの役にも立たないしね.

「石炭」

岩石に入れるべきかもしれないけれど,化石に石炭が選ばれて,他の有力候補が涙をのむという展開は面白いと思いませんか?

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思いついたら,また追加するかも.本当は,Karrerulina hokkaidoana とか Bellatudinium hokkaidoanam とか言いたいけれど.あ,岩石に K–Pg 境界の境界泥岩とかもアリだなw

2014年8月17日日曜日

季節感:晩夏

夏の終わり.過ぎ行く夏に思いを馳せつつその陽気の去る前に,ということで(?),同期ほかと BBQ してきた.

昼過ぎからはじめてしこたまに肉と魚介を食べて夕方に撤収してきたのですが,日が陰り始めると,幾分か秋の気配を漂わせる冷たい風が吹きはじめて,夏が終わってしまったことを実感したりなんだりです.うだうだと語り合いながら炭火を囲むと,その暖が恋しいくらい.急転直下でやってくる冬を思いつつ,短い秋の仕事の限界を計算したりとか.

2014年8月6日水曜日

ゆるゆりと大室家

今日でちょっと大きめの仕事が一段落したので,頑張った自分へのご褒美v になもり× 2 です.

「ゆるゆり」 12 巻 なもり

櫻子メインが多くて満足.ひまさく分と京綾分も摂取できたので満足.これで,明日からも戦える(何と?).

おまけマンガは,本当にただのおまけだったので,まぁ.

「大室家」 2 巻 なもり

なんか撫子ねーちゃんの絵柄が丸くほわほわした感じになってない?

みさきちが絡む花子様とご学友の皆様の担当回が好き.撫子ねーちゃんたちも好きだけど.めぐみちゃんの不憫さが.

ところで,撫子ねーちゃんのパートナーって結局,藍ちゃんなんだろうか?個人的にはめぐみちゃん大好きだけど.

「古谷家」は,やっぱり,大室家とは違ってマンガには向かないな,という感じ.

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読册記録書いてないマンガが山ほど溜まっている……

2014年8月5日火曜日

なんなんだこれは……

門外漢な自分が,STAP の件に関して何かを書くことなんて,もう,ないと思っていたんだけれど,想像していた限りの(というか,想像もしていなかった)最悪の展開を迎えてしまったことに,なんというか,遣る瀬ないような,なんとも言い難い感情に押し流されています.

笹井氏を自殺に走らせた,直接の原因なんて本人以外誰にも分からないし,報道を見ると,相当,精神的に参っておられたようなので,うつ病による衝動的なものなのかも知れません.

しかし,笹井氏の死によって,科学的には論文取り下げの時点でとっくに終わった話になっていた STAP 細胞関連の疑義はともかく(何度も書いたことですが,彼女と代理人の弁護士がどんな詭弁を弄そうとも,今後,STAP 様の現象が確認されたとしても,科学の文脈ではあの論文は「捏造」で確定),小保方氏の不透明な採用にまつわる疑惑やら,理研の上層部や著者における STAP の論文に対する本当の認識やら,これだけの疑惑まみれの内容がパブリッシュされるにいたる過程やらの,かなりの部分が闇に葬られてしまった感があります.それに加えて,笹井氏が今後の 10 数年(以上)の研究者人生で為せていたであろう無数の研究の可能性までも失われてしまったというのが残念でなりません.

なんでこんなことになってしまったんだろう.

前にも書いたかもしれないけれど,STAP 現象の検証なんかに,優秀な研究者の時間が削がれていることに憤りを覚えていたりもしたのだけれど,それも,まぁ,あれだけの広報をやらかしてしまった尻拭いのようなものなのだろうか,とか納得しかけていたし,検証結果がでれば,もう,全て決着がついて,粛々と処分が進んでいく,というだけの段階になっていたはずなのに.なんで死者まででてしまったのだろう.

死んだら全ておしまいなのに,笹井氏に限っていえば,この件が大きな傷になったとしても,今後の研究に誰もが期待していたのに,本当に,なんでこんな事態に陥ってしまったのだろう.はっきりいって,こんな程度の捏造で,研究者の命が失われてしまうなんて,あまりにも,あまりにも釣り合っていなすぎるよ…….

http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/specials/39752