2014年8月25日月曜日

代ゼミ縮小に思ふ

先日,なぜか,大学に入りたての青年とダラダラと喋る機会があり,そんな中で,受験の話になったのですが,その青年のいう今の受験の様相が,自分が受験生だった頃と様変わりしていることに驚きました.何より驚いたのは,彼の中での代表的な予備校が「駿台,河合,東進」という組み合わせになっており,代ゼミに関しては模試としてすら話題に挙がらなかったことです.そんな話をした直後に,例の代ゼミの校舎数縮小のニュースが流れたので,なんとなく,そういうものなんだな,と納得しました.

僕は,浪人経験がないので本科生として予備校に通ったことはないのですが,受験勉強の補助として,(学校指定の割引とか色々効いて安かったので)代ゼミのいくつかのコースを取っていました(英語 [富田],数学 [津田沼校の名物講師雨宮さん],化学 [亀田] あたりを).夏期講習とかでは,その他にもいくつか単発的に授業を取っていたと思います.

そんなわけで,このたびのニュースには色々と胸に去来するものがあります.

全国模試やセンター判定なども中止するということで,本格的に受験産業から撤退するんだなぁ,と思うとともに,世の中の情勢を鑑みると,なんとも経営が金儲け主義という噂の絶えなかった代ゼミらしいなと思います.なんか,業種を不動産業とかに転換するなんて言う憶測も出ていたりしますが,それらの記事で触れられている今の受験産業を取り巻く状況を見ていると,僕の世代(=少子化の下降傾向がはじまる前の出生数のピーク)とは,若者の世界ががらりと変わってしまっているのだなと感じます(なかでも衝撃的だったのが大学入学者のうちの浪人生の割合が 1/7 だという報道でした.僕らの頃だと上位校だと半分は浪人生だったような……).そりゃあ,大学に入りたての青年と色々な意味で会話が噛み合ないわけだ,とおっさんになったことを嘆くのでした.