2016年4月23日土曜日

プリンス死去

なんか,このくらいの世代のミュージシャンが,もう死んでしまうという事実が信じられない.僕からすると,歌手というより変な形のギターを持って凶悪なソロを奏でるギターヒーローだった人.この人の,甘いメロと全く噛み合わない凶悪なギタープレイが大好きでした.

まぁ,ファンだった,と大きい声で言えるような追いかけ方はしていなかったけれど.

本当に,一週間くらい前に,どういう流れだったか,ふとパープルレインが聴きたくなって,ゴソゴソと CD ラックからアルバムを引っ張り出してきて(つまり,iTunes に吸ってないくらい長らく聞いていなかったということ),聞いて,やっぱり格好いいな,とか思ったばっかりだったせいで,Yahoo! ニュースの記事タイトルを見たときも,訃報を読み終わっても,なんだか不思議な気分だった.しかし,本当に,ただただ残念.

余談だけれど,僕がプリンスを初めて目にしたのは,マペット放送局だったかセサミストリートだったかに(このへんは記憶が曖昧),名前が記号になった頃,なぜか出演していて,その記号になった件についてマペットにいじられるというシーンだった.あれは,小学生くらいの頃だったっけ?正確な時期も,あれが日本での初放映のときだったのか,再放送のときだったのかも,記憶が曖昧でよく覚えていない.そもそも,あれがプリンスだったということを認識するのは,プリンスの CD (パレードだった)を初めて聞いた中学の終わりか高校のはじめくらいのことだ.

ただ,マペットが「プリンス」と言いかけて,焦って記号の描かれたフリップを掲げる,というシーンだけは,当時は,プリンスを認識していなかったはずなのに,いまでも強烈に覚えている(もちろん,その後,洋楽の趣味があって,同世代だったゆえに同一の記憶を持つ人とそんな話題で盛り上がって,復習したことが何度かあるせいだとも思うけれど).

初めて聞いた CD がパレードだったせいか,パレードが一番好きなアルバムです.と,言い切れればいいんだけれど,実際,熱心なファンだったわけではなく,パレード前後の数作(まぁ,いわゆる黄金期と言っていいと思う)と,シンボルと記号時代の数作ほかパラパラしか聞いたことはないのでした.